雑記
治し方?家族から逃げることだ。無関心な人たちの間で生活することである。気のない調子で「お元気ですか」と訊くが、相手がまじめに答えようものなら、逃げ出すような人たちの間である。彼らは人の不満など聞かないし、胸のつまるような優しい心遣いのこも…
おれには欲望がない、俺はしかし面倒な心づかいをしながらこの女を抱くことに熱中しているのだ。それはもう、ずっと以前からそうだったという気がするほどだ。おれは欲望もないのに、この女をホテルへつれてくるために悪戦苦闘するのだ。食欲のない虎が危険…
私はやりきれないどんづまりに落ちこんでしまったわ。自分が無傷でそこから這い出る方法はありはしないのよ。私はもう自分で気にいったやり方を選ぶ自由なんかない。
rrr見た 感想:特になし
エアロスミスがなかったら俺はどうなっていたんだろう。考えられない。俺はエアロスミスのかたまりだ。エアロスミスを取り除いた俺なんて考えられない。そんな俺なんてまったくトウフ同然だぜ。いまは興奮がエアロより冷めてはいるが、クイーンもそうだ。ク…
いままでおれが自分を勇敢だと思ってやってきたいろんなことが、本当は卑怯な無責任なことだったという気がしてきたんだよ。運転手を殴ったりしたことがなあ。おれは無責任は厭になったんだよ。唯、自分のまわりに不満足で暴れている無責任がな。
「桜は人のために咲くのではないのです」この前見た映画の台詞(字幕)。 ネコの扁桃体をとったら、誰彼構わず交尾を始めるらしい。相手がネコだろうが犬だろうが猿だろうが、見境なく。 俺の扁桃体をとったら、俺は何をしますか。 やはり求愛行為。レンタルビ…
カイコが蝶になった愛されるために生まれてきたカート・コバーンの魂を持って
付和雷同は普通は生活の最も無害なる部分から始まっている。しかしいわゆるお際き合いはもうすでにかなりの不便を忍ばせ、次に、お義理となるとそこに時としては苦しいほどの曲従があるが、そういう程度の共同生活をしてでも、なお孤立の寂しさと不安とから…
或る物を犠牲にしなくては、或る物は得られないと思ったのです。ところが、僕なんぞの今までした事には、犠牲を払うとか、献身的態度に出るとかいうような事が一つもないでしょう。それからというものはあれも利己的だ、これも利己的だと思ったのです。
無課金園田 バニラ園田 園田(最強装備) お団子に猫耳をかぶせて…っとw アンニュイ園田 カホのセンスで着てるガキみてーな服園田 廃課金園田 西城智代子園田
鳥の大学の数少ない女子学生たち、それも地方出身の文学部のメムバーは、すくなくとも鳥の知っているかぎり、みんな卒業まぎわに得体のしれないと怪物に変容をとげてしまった。彼女たちの細胞の幾パーセントかが徐々に発達しすぎて、歪み、そのあげく彼女た…
彼女は一種の恐るべき方法で、小刻みに自殺していた。 「みんなが私に関心をもっているように、私に信じこませようとする。でも、私はそんな茶番劇にはだまされないわ。」
個々の失脚者の自慰方法という以上に、弊害は弘く感染している。つまりわれわれの団体生活はもはやこれより多くの無頼の徒を世の中へ送り出さぬように、なんとかその選手を養成する方法を、改革しなければならぬことになっているのである。それはひとり落選…
こうやっていつも旅ばかりしていると、ときどき思うんだ。人生は汽車に似ているな、ってね。旅をしながら年老って古くなってゆく。自由になりたいな、って思うが、レールの外へ出れる訳じゃない。
最初のSEXというのは全て口淫であった。 しかし人はSEXの間も相手に愛を囁きたかった、口淫では口が塞がってしまう。 以て、人類は代わりに下の口を作り、SEXはそこで行う事にした。 故、今の我々は愛の最中も睦言を交わせるようになった。有難い事だ。
待って待って!私くすぐり弱いんですー!ふふっ、ダメですってばぁ
「寂しがらない奴は、神経の鈍い奴か、そうでなければ、神経をぼかして世を渡っている奴だ。酒。骨牌。女。Haschisch」二人は顔を見合わせて笑った。それから官能的受容で精神をぼかしているなんということは、精神的自殺だが、神経の異様に興奮したり、異様…
それでも、わたしはあなたと寝るわ、鳥。あの人が自殺して以来、わたしにはモラルについての純潔趣味はないし、あなたがわたしと、いちばん厭らしい性交をするつもりだとしても、わたしの方では、その性交に、やはりなにか genuine なものを見つけることがで…
きみは今度の不幸をよく正面からうけとめて戦ったね」と教授はいった。 「いや、ぼくはたびたび逃げだそうとしました。ほとんど逃げだしてしまいそうだったんです」と鳥は言った、それから思わず怨めしさを押し殺したような声になりながら、「しかし、この現…
おれはもうこの他人どもの現実世界に善意を見つけだそうと縋りつくことは止めよう、おれは恥辱の淵に沈み疲労困憊し濡れたパンツの寒さにくしゃみしながら決意をかためた、敵意をもやし憎悪をかきたてなければ泣きだしてしまいそうだったかもしれないが。
あいつは野蛮で、悪の権化で、恩知らず恥知らずで、爆発的で、一匹狼で、なにものも信頼せず、自分の欲しいものだけを掠めとる。それでいてあいつはおれに尊敬の念をおこさせるほど堂々としており、暗がりを獲物をもとめて歩く様子は堅固な建築物のように美…
帰る途中彼は思った。嘉津彦さえも断つことの出来なかった命なのだ。しかしああして拾った命をやがて何時かは彼も自然に失うだろう。だがそれでこそ良いのではないか、それでなくてはいけないのだ。無意味な時間の連続に思われる人間の生活であっても、それ…
彼にとって大切なことは、自分が一番したいことを、したいように行なったかと言うことだった。何故と言う事に要はなかった。行為の後に反省があったとしても、成功したかしなかったかと言うことだけである。自分が満足したか否か、その他の感情は取るに足ら…
ぼくは考えてみれば君に悪いことをしてしまったと思う。ぼくのやってきたことは、よく考えてやったことではあるけれど、無理のあることも多かったことを覚えている。 だけどぼくはせいいっぱいやってた。ふざけた気持ちなんてない。君をからかうような気持ち…
おれは娘たちと、その周囲の男たちのまえに立って、それらすべての者らに敵意と憎悪をこめた眼をむけ黙ったままでいた。かれらすべてがおれを見つめていた、おれは《右》だ! おれは他人どもに見つめられながらどぎまぎもせず赤面もしない新しい自分を発見し…