2022-04-06 トゥーマッチペイン 雑記 おれの声は低い、それで声にならなかった息が鏡を曇らせ、おれの怒りに燃えている顔をたちまちぼんやりした汚い霧のむこうへおしかくした。 おれを見て嘲笑う他人どもの眼から、おれの顔をこんな具合に隠してしまうことができたらどんなに解放された自由な気持ちになれるのだろうに、とおれは怨めしい思いで考えた。